2019/04/05
掘り出し物発見?

今年もお花見の季節がやってきました。
八屋産業がある大垣市は水が豊かな土地です。
この時期になると川辺を、淡いピンク色の桜が彩り
見る人を楽しませてくれます。
さて、そんな春の日に興味深い木材を見つけました。
こちらは材種が杉になるのですが、
変色と「節」の断面がくっきりと現れています。
「節」については先日コラムにて、
取り上げておりますので気になる方はそちらをご覧ください。
さて今回は、木材の風化についてご紹介していきたいと思います。
木材は、その化学構造から太陽光をよく吸収する物質です。
そして木材の成分の中で最も光に敏感なのはリグニンなどの抽出成分です。
これらの成分は光を吸収して、光分解作用を受けやすく、
分解された成分の多くは水に溶けやすい為、
屋外などで雨などにさらされると流れ出てしまいます。
こうして風化が徐々に進んだ木材は、
下記写真のように脱色されたようなシルバーグレー色になってしまうのです。

風化が進んだ木材
また、光による色の変化は材種によって異なり、色が濃くなっていくもの、
反対にあせていくものなど様々です。
こうした色の変化も木材の魅力の一つですね。